ゆきこの観た聴いた空気を吸った個人的記録日記

ライブとか舞台とかに行った個人的記録

8/3 ARTE Y SOLERA 『琥珀』 世田谷パブリックシアター

鍵田先生・佐藤先生の本格フラメンコな公演。
うん、楽しかった!
フラメンコで曽根崎心中とか、フラメンコで小川未明とかより、素直にただ踊ってくれる方が満足度高いと思う私の趣味。
潤くん追っかけてフラメンコ自体は行きまくっているが、劇場で見るのは久しぶり。
やっぱり見せ方とか受ける印象は全然違うもんだな。
タブラオで見てると足技!足技!って思うけど、劇場だとそういう印象にはならない。
おそらくカンテ、ギターがマイク通してるので、靴音が音量でインパクト薄れるのかなと。
このすごい音出してる足どーなってんの?つーのが薄くなる。
で、むしろ形の美しさである。
タブラオだと至近距離であるが故に1人の人間さえ全身の形が捉えにくい。
舞台だと、立ち位置や照明まで含めた構成美が見える。
うーん、おもしろい。
潤くんもこういう感じで見たらどう見えるのな♪っていうのが月島スペインクラブが舞台っぽくて、よかったんだよね。

鍵田先生。
フラメンコと言えばフラメンコなんだが、やっぱり身のこなしが異質。
腕の動きがどーなってんの。
指が長いと言うか、手が大きいなと思った。
でも小川未明曽根崎心中より異形の者感は薄れていた。
すっごい身のこなしの、人間ではあった。
いやしかし、最後に客席に礼をする身のこなしさえ、なんか異質だもんな。

佐藤先生かっこよかった。
いや正直私、あんまり佐藤先生かっこいいと思ってなかったんだけど、今日はかっこよかった。
で、佐藤先生って実は、二枚目ではないようだなと思った。
踊りの持ち味が。
ピンッ!バシッ!と決まらないの。
なんだろー、圧倒的にキメ!バンッ!かっこいー!って言うんじゃなくて、
どやねん!おぅらぁっ!てキャラが出ると言うか。
(それじゃわからんわ)
生活感がある。弱さが見える。市井の人が生活の一部に踊りがあるような。
佐藤先生タブラオで見たい。
そんで、その生活感ある佐藤浩希と、異形の生き物鍵田真由美が夫婦って、いいよね。

そんで私が好きなのは矢野吉峰さん。
矢野さんは、以前習っていた教室の先生がライブしたときに特別ゲストで出演して、見た。
(そのとき屋良有子さんも見た。)
そんで、かっこいい!となった。
なので、好きなのは、初めて見たプロレベルのフラメンコダンサーだから、という刷り込みのような気がしているが、いや、やっぱりあらためて好きだと思った。
スタイルは日本人だなー、男性の踊り手では手足スラッ度合いは一番低いかなーと思ったが、踊りがやっぱりきれいだなーと。
佐藤先生が庶民的って思ったけど、矢野さんはノーブルだなと。個性の違いね。
踊りは二枚目。